お花見は楽しいイベントの一つですね。
気の合う仲間と集まるのはもちろん楽しいけれど、
社会人となると、職場の仲間や取引先とのお花見もあります。
ちょっとかしこまったお花見の幹事を任された方は、
いろいろ気を使うこともあって大変かと思います。
取引先へのお花見の案内は、文書やはがきで案内することも多く
ビジネス文書に不慣れな方にとっては、気が重いかもしれませんね。
ここでは、取引先への案内にも使える文書をご紹介します。
お花見の案内状(ビジネス文書)
ここでは、とてもシンプルな文書をご紹介しています。
文書は、ワードなどにコピーしてご利用いただけます。
文字の配置や大きさなどはご自身で調整してくださいね。
冒頭のこの部分、
早春の候、貴社ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
この部分については、いろいろな言い回しがありますので、
さまざまなバリエーションもご紹介しています。
時候の挨拶のバリエーション
早春の候、という部分が時候の挨拶です。
季節や天候に応じて、心情や季節感を表す言葉です。
お花見の案内に使えそうな、3月の時候の挨拶をご紹介します。
「~の候」の代わりに、「~のみぎり」や「~の折」も同様に使えます。
・早春の候
・春暖の候
・春陽の候
・春和の候
・浅春の候
少し言葉を付け足すとこんな感じです。
・桃の香り麗しい春分の候
・桃の香りもかぐわしい春分の候
・梅の香りが爽やかに漂う春暖の候
親しみのある相手には、こんな挨拶はいかがでしょうか。
堅苦しさがちょっと無くなるような感じがしますね。
・寒さの中に春の気配を感じる頃となりました。
・桃の節句も過ぎ、すっかり春めいてまいりました。
・一雨ごとに寒さもゆるみ、日差しが春のおとずれを告げる頃となりました。
・花の便りが聞かれる季節となりました。
・春雨に草木の芽も膨らむ今日この頃です。
・日差しのうららかさに春の到来の喜びを感じております。
・暑さ寒さも彼岸までと申すとおり、ここのところすっかり暖かくなりました。
・桜前線もしだいに北上してまいりました。
安否をたずねる挨拶のバリエーション
相手の安否をたずねる挨拶とは、
貴社ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。という部分です。
ビジネス文書の場合、先方の会社や団体に向けた言葉となります。
バリエーションもかなり豊富です。
・貴社ますますご盛栄のこととお慶び申し上げます。
・貴社ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
・貴社いよいよご清栄のこととお慶び申し上げます。
・貴社いよいよご清祥のこととお慶び申し上げます。
・貴社ますますご繁栄のこととお慶び申し上げます。
・貴社いよいよご隆盛のこととお慶び申し上げます。
・貴社ますます御隆昌にてお慶び申し上げます。
・貴店ますますご発展のこととお慶び申し上げます。
・貴行ますますご清栄のことお慶び申し上げます。
・ますます御健勝のこととお慶び申し上げます。
・時下ますますご清祥の段、お慶び申し上げます。
「発展」とか「繁栄」は知っている言葉ですが、
「盛栄」「清祥」「清栄」は聞き慣れないかもしれません。
簡単に意味をご紹介しておきますね。
・盛栄(セイエイ):相手の商売の繁栄をいわう言葉
・清祥(セイショウ):相手の健康や幸せをいわう言葉
・清栄(セイエイ):相手の生活・健康・繁栄をいわう言葉
感謝・お礼の挨拶のバリエーション
平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。の部分も
いろいろなバリエーションがあります。
相手に感謝を伝える挨拶があると、より丁寧な印象になりますね。
・平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
・日頃は大変お世話になっております。
・平素は格別のお引き立てをいただき、厚く御礼申し上げます。
・平素は格別のお引き立てを賜り、ありがたく厚く御礼申し上げます。
・平素は当店を御利用いただき御厚情のほど、心より御礼申し上げます。
・毎々格別のご愛顧を賜り、厚く御礼申し上げます。
・平素はひとかたならぬ御愛顧を賜り、厚く御礼申し上げます。
・平素はひとかたならぬ御愛顧を賜り、ありがとうございます。
・平素は格別のご厚誼にあずかり、厚く御礼申し上げます。
・日頃は格別のお引き立てをいただき、ありがたく御礼申し上げます。
・毎度格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。
結びの挨拶のバリエーション
ご紹介した例文は、出欠の有無を問う形で終了していますが、
お花見の日時などお知らせのみの案内の場合、結びの挨拶も変わります。
例えば、
・略式ながら、書中にてご案内申し上げます。
・まずは書中をもちましてご案内申し上げます。
相手の繁栄・健康を祈る言葉で結ぶならこのような感じ。
・末筆ながら貴社のご繁栄を心よりお祈り申し上げます。
・末筆ながら貴社益々のご発展をお祈り申し上げます。
今後の親交を願う言葉で結ぶならこんな感じ。
・末筆ながら、今後とも変わらぬご愛顧のほど重ねてお願い申し上げます。
・末筆ではございますが、末永いお付き合いのほどよろしくお願い申し上げます。